CMS入門 CMS移行作業・既存コンテンツの利用

CMS導入時の重要要素のうち、見逃し勝ちなのが、データ移管(移行作業)です。CMS導入時にすべてのコンテンツを作り直すケースもありますが、何らかの事情で過去に作成したコンテンツを残すケースが大部分かと思います。どうしても導入時には、構築の費用に目が行ってしまい勝ちですが、実は移管コストにも注目する必要があります。サイトによっては、数万ページのコンテンツの移行作業コストを見積もったら1億近くの費用になったという話も聞いたことがあります。笑い話のようですが、構築費用の見積もりを超えてしまいます。これは、採用するCMSに既存コンテンツ取り込みの機能がないという機能的な問題ということがほとんどです。旧コンテンツをディレクトリやサブドメイン等で分けて管理することも良く聞きますが、運用が二重になったり、それまでのコンテンツが有効利用されなくなることで目に見えず発生している隠された損失も大きなものです。

移行に掛かる作業時間やコストは選択したCMSのソリューションによって大きく異なりますので、「とりあえず部分的にCMSを導入して、残りのコンテンツは後々・・・」という言葉に騙されて後々頭を抱える事態は避けたいところです。初期コストを抑えさせて導入し、後々サイト全体をCMS管理下に置くまでの費用が当初の想定を大きくオーバーすることになりかねません。

移管の作業の実務ですが、

  1. Apacheの領域で区切るだけ
  2. ヘッダ、フッタ、メニュー、パンくずなどエレメントをひっくるめた1ページとしてCMSに流しこむ
  3. ヘッダ等エレメントを切り離してコンテンツを分離して移管できるソリューション(OpenCmsはこれ)

3つのパターンがあります。

「1」は、コンテンツに手をつけていないので、CMSとは繋がっていない、外部サーバと同じ状態です。

「2」は、ページ単位でバージョン管理等は行うことが出来ますが、履歴管理や権限設定など管理系の機能しか使えないので、メニューやデザイン変更を行っても反映させることができません。変更予定が無いコンテンツに限定された利用になります。(PHPなどのプログラムを管理・稼動することも可能です)作業量が少ないのでコストが限られた場合に選択される手段です。

デザインとデータを分離した運用を図るためには、「3」の方法を取らないとCMS導入の本来の恩恵には預かれません。エレメントを切り離すことで、ヘッダの変更、メニューの追加、デザインの変更、全文検索、SEO、LPOなどCMSが持つフルな機能を実現できるのです。

ちなみにユビキャストでは2万ページほどのコンテンツを2週間ほどでCMSに「3」の方法で移管したことがあります。コストは数百万の前半です。スキルの高いお客さんだったので、コードがきれいであったという点もありますが、構築の納期が非常に短かったため、大変ご満足いただきました。

CMSへの移行中に行うサイト更新は通常2つのサイトに対してデータ更新作業を行う必要があります。弊社では並列更新作業を軽減するため最短2日間で切り替え作業を終えるスキームを用意しました。もしご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。

(2009/1/31)

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