CMS入門 CMS構築業者の選定方法
実績を確かめる
実際に稼動しているサイトを閲覧する
どのようなものであってもCMSをつかってサイトを実装するには、少なからずプログラミング技術が必要となります。膨大な情報を使って1ページを生成するような大規模サイトの場合、この実装技術力の差でページの表示に非常に大きな差がでます。
「CMSを使用するようになってページ表示が遅くなった。」という声を耳にすることがありますが、この原因を調べてみると未熟なプログラマーによる非効率なテンプレート実装が原因であるケースや使用しているCMSソフトウェアを良く理解できておらず環境設定などをデフォルトのまま使用しているなどチューニング不足であるケースがほとんどです。
構築業者の技術を評価する一つの方法は、その構築業者が実装を行った企業サイトのトップページを表示してレスポンスなどを見ることです。一般的には、トップページは、各種コンテンツへのインデックスやメニューなども入込んでいて参照しているデータも多くなり、最も複雑なページであるケースが多く、このページがどれだけ軽快に表示されるのか、どの程度の頻度で更新されるのか、他のページでの更新結果がトップページにどの程度で反映されるかなどで、どれだけテンプレートが優れたつくりになっているか?負荷対応ができているか?などをチェックすることができます。
複数の事例で確認する
テンプレートの設計は構築側だけでなく発注側の意思にも依存する部分があります。構築側には適切な提案をする義務があると考えますが、最終的には発注側の意思を尊重することになりますので、個々の案件では、結果的に発注側の希望のままに作成しレスポンスが悪くなったりすることがあります。ただし、複数の事例を俯瞰的に見る事で、発注側と構築側の信頼関係がどれほど築けているか、コミュニケーションがどれほどスムーズに取れているかを知る事ができ構築業者のプロジェクト管理能力を知る目安になると思います。
自社サイトと同レベルの事例を見る
CMSソフトウェアと言っても大規模向けのエンタープライズCMSから中小サイト向けのブログを利用したCMSまでさまざまなものがあります。構築を行うサイトに適したソフトウェアを選択することと、そのソフトウェアを用いて構築を行う業者の選択の2点が非常に重要になります。
小規模サイトであるにも関わらずエンタープライズCMSを利用し、結果、コスト的な負担が増すことで機能的にはすべて満たされているものの全体的な満足度が低くなることがあります。逆に、大規模サイトであるにも関わらずコストを重視するあまり小規模向けCMSを導入し、機能的に足りないところを人手で補うことになりサイト運用の効率が悪くなってしまうケースや、想定以上の負荷がかかり十分なパフォーマンスを得られず、結局、エンタープライズCMSに乗り換えをせざるを得なくなるケースもあります。
サイト規模とそのバランスを見極めることが重要です。
トラブルになったら
エンタープライズCMSでサイト構築を行っているが小さなサイトの構築実績しかない会社に大規模サイトを発注すると、パフォーマンスチューニングなどのノウハウがないため、重いサイトができあがることがあります。オープンソースを利用している場合、CMSソフトウェアに責任を擦り付けるだけではなく、「オープンソースだからしかたない」とネガティブキャンペーンを展開するケースもあります。
このようなトラブルに陥った場合には、何に起因して問題が生じているのかを明らかにすることが重要ですので、自社のみで解決できない場合には、第3者に依頼して問題を明らかにすることも有効です。
分散発注はトラブルを生み、責任のなすりあいに
HTMLの発注は××社、CMSは△△社、デザインは●●社、インフラは▼▼社のように、個別に発注をし、ディレクションを自社で行うと経験が無い限りトラブル時に責任の擦り付け合いになる恐れがあります。
リードの会社と担当者を決め、そのリード元から各社に指示を出すような体制を取ることで、発注側は窓口一本化を行え、責任の所在を明確にすることが可能なのです。
オープンソースのCMSを利用する時こそ業者選定は重要です。
商用ライセンスのソフトウエアであれば、開発元の責任に基づいてインテグレーション業者を選定しているので、ある程度のレベル保証がされます。
オープンソースにおいては、ソースが公開されていますし、開発は誰でも行うことができるので、玉石混合の開発会社が存在します。
実績サイトでの十分な検証を行わないと、満足度の低いサイト運用しかできないことがあります。
仕事がら弊社は既存のCMSシステムの検証の依頼等を受けることがあります。中にはプログラミングの知識はあるが、ほとんどCMSの構築マニュアルを読んだことがないとしか思えないような実装を行っている例もあります。結果として重たくて運用のしづらい、発展性のないサイトとなってしまいます。
CMSの構築においては、プログラム能力だけでなく、ネットワークやハードウエア、運用レベルのノウハウまで広い知識が要求されるので、十分な調査が必要です。
(20010/5/14)






